明洋の仕事がよく分かる。電柱の建設工事の流れを紹介します。

建柱工事の流れ建柱工事の流れ

電柱を建柱するのに必要な時間は、
地盤や埋設物等により違いますが、
概ね半日ほどです。
地下埋設物や上空の電線類が多いほど、
経験と熟練した技術が必要になります。
このページでは建柱工事の流れを
写真付きでご紹介させていただきます。
私たちの仕事を覗いてみてください。

穴掘建柱工事専用車両

「穴掘建柱車」(ポールマスター)

穴掘建柱工事に欠かせない特殊車両が「穴掘建柱車」
(ポールマスター)です。普通のクレーン車と違い、
クレーン機能の他に、掘削するためのアースオーガー
(掘削用ドリル)を装備しています。

穴掘建柱工事の流れ

ステップ1

コンクリート製の電柱を「穴掘建柱車」のクレーン機能でトラックに積込み運搬します。電柱の運搬には許可が必要です。

ステップ2

建柱位置を掘削するために削岩機で舗装を破砕します。

市街地では地中に上下水道などの埋設物が埋まっている事が多いので、アースオーガーで掘削する前に、スコップ等で埋設物が無い事を確認します。

ステップ3

埋設物が無い事が確認出来たら、穴掘建柱車のアウトリガーを張出ししっかり設置します。「アースオーガー」を使用して慎重に掘削していきます。

アースオーガーの羽根の部分に土が載ってきたら、手元作業員の指示でアースオーガー引き上げて土を落とし、再び掘削します。
掘削する深さは、基本的に電柱の長さの6分の1と決まっています。


経験豊富なベテランオペレーターになると、自分の手足のようにアースオーガーを操作して掘削する事ができます。

ステップ4

目標の深さまで掘削できたら、アースオーガーを格納しクレーン車に変身します。吊り上げ能力やバランスを考えてクレーンで電柱を吊り上げます。

上空の電線に気を付けながら、また掘削した穴を壊さないようにしながら、ゆっくりと電柱を差し込みます。

ステップ5

電柱を建てたら、電柱の位置や垂直などを入念にチェックし、埋め戻しを行います。

どこでも垂直を測れる「下げ振り」

建柱工事は、クレーンやアースオーガーなどの大きな重機が活躍しますが、手のひらに収まるような小さな道具も活躍します。
電柱の垂直を確認するために使用する「下げ振り」がその1つです。電柱を埋め戻す前に垂直の確認を行う「下げ振り確認」は新人くんの登竜門といわれています。
現場によっては、電線の引っ張るバランスなども考えて、あえて傾ける事もあるため、傾き具合を確認するためにも使用します。

ステップ6

電柱の傾斜や沈下を防ぐための「根枷ブロック」を設置します。電柱の長さや地盤の状況により、根枷ブロックのサイズや取付深さに決まりがあります。

ステップ7

掘削した土や砕石で上部まで埋め戻しを行い、しっかりと締固めを行います。地盤状況や土質により、雨などで陥没しないよう水締めを行う事もあります。

最後に「アスファルト舗装材」を使い、舗装の復旧をします。

ステップ8

建柱後は周囲を清掃して完了です。この日は順調に工事が完了しました。

今回は携帯基地局のアンテナ柱の建柱でした

決して無くしてはいけない物の上位にあがる携帯電話。社会インフラとしては無くてはならない物になっています。
携帯やインターネットなどの通信インフラに欠かせないアンテナを電柱の上部に設置したものを「アンテナ柱」と呼んでいます。

このアンテナ柱は2本継ぎの電柱で構成されています。アンテナや機器類の設置まで当社で行う事もあります。
今回の作業手順としては
①まず、1本目となる下柱を掘削した穴に仮建てします。
(通常の穴掘建柱工事と同じ工程です)
②2本目となる上柱の上部に「アンテナ支柱となる3本目」を先行して取り付けておきます。
③下柱の上部で作業員が待機します。
④クレーンで上柱を吊り上げ、下柱に差し込みます。
⑤繋がったら、電柱全体の垂直を確認し埋戻します。
⑥根枷ブロックを設置し締固めと埋戻しを行います。
⑦最後に、舗装の復旧を行い作業完了です。
お疲れさまでした。

丁寧に準備を行います

アンテナ部分の取付や電柱のジョイント部分、足場ボルトの取付など、下準備をしっかりと行うことによって、電柱に上って作業する技術者が集中して作業できる環境を整えます。

高所作業も熟練の技

1本目となる下柱は掘削穴に立てられてるとはいえ、あえてしっかりと締め固めをしていません。その状態で技術者は頭頂部に上り作業を行います。
風も吹き地上高もある環境での作業は、作業手順の他にも身体の使い方や体重の掛け方など習熟が必要です。当然、フルハーネス安全帯の仕様など、安全面にも十分配慮して作業しています。

 

今回の工事では、最後にアンテナ柱に電源箱の取付を行いました。技術者が電柱に上り、ロープを使って電源箱を引張り上げ取付しました。

お問い合わせ電話088-842-8000
メールはこちら
お問い合わせ電話:088-842-8000
メールはこちら

ページ上部へ